1.28平方メートルのコンパクトな区画に、中国産G654平和グレー御影石のシンプルな洋型墓が完成。アールをふんだんに取り入れた柔らかな印象のお墓、宗像ルンビニー墓苑

ご覧いただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。今回は、宗像市のルンビニー墓苑にて、中国産G654平和グレー御影石のシンプルな洋型墓石が完成しましたので、ご紹介します!

完成したお墓

 

ご相談いただいた経緯とご要望

今回のお客様は、ご親類様が同じ宗像市のルンビニー墓苑にお墓を建てられたので、同じ墓苑にお墓を建てたいとお話をいただきました。

ご希望としては、まずは横型であることでしたが、その他はそれほど具体的なイメージではなく、できるだけコンパクトで、色合いは濃い目の方が良いということでした。また、お考えのご予算もおありでしたので、お客様のご希望に沿うようなご提案をしながらお話を進めさせていただく形になりました。

 

現地ルンビニー墓苑で、お客様とお会いしました。お天気のとても良い日で、見晴らしの良いルンビニー墓苑からは宗像市街を一望できます! 自然も多くとても環境が良いので、最近はこちらにご案内する機会も増えました。

 

今回お墓を建てる墓地は、霊園内の東屋の右手の道を進んだ、少し小高いところにある区画になります。

 

こちらがその区画です。1.28平方メートルのコンパクトな区画で、お客様のご要望にぴったりです。多彩な区画があって、全区画で自由設計なのも人気の理由のひとつです。

こちらでお客様のご希望に沿うように考えたプランを、お客様にすぐに気に入っていただけたので、さっそく施工に入り、お墓が完成しました!

 

完成しました!

コンパクトですが、しっかりとボリューム感もあるお墓に仕上がりました!

棹石正面の「仁」の文字は、お客様のご希望でお入れしました。お名前を入れずに作りたいということで、ご家族でお話し合いになってこの文字を彫刻されることになりました。

石の種類は、中国産G654平和というグレー御影石です。お客様の濃い目の色がいいというご希望に沿ってご提案しました。

 

こちらは棹石の頭部です。左の印部分は、二重のアール加工を大きめにとり、全体的にはシンプルなお墓ですが、周りのお墓にはないような、少し特徴的な加工を施しました。棹石の前面は、わずかに膨らませて丸みを持たせています。お客様は特に細かなご希望をお持ちではありませんでしたが、シンプルな中にもできるだけお客様らしい柔らかな印象のお墓になるよう、デザインを工夫しました。

 

花立てと香立てです。全体的にアールをとって丸みを持たせるデザインにしています。

 

観音扉式のお線香・蝋燭立てで、扉が風や揺れで開かないように、止め石をつけています。扉は左右対称ではなく、開くときに開けやすいよう、持ち手の部分を設けています。ご宗旨にあわせたお線香・蝋燭立てを中に設置しました。

 

花立てです。前面は家紋をお入れしました。洋型のお墓のデザインに合わせて、全体に丸みをとって柔らかいイメージに仕上げ、家紋部分も丸みを持たせています。

 

ルンビニー墓苑では、棹石の隣り 納骨室の上に墓誌を設置することが多いのですが、今回はここに設置することで、棹石の横幅もしっかりと確保することができ、ボリューム感ある仕上がりにすることができました。

 

納骨室内部です。印の部分にお骨壷を安置します。このあたりのお骨壷の大きさですと、およそ8個は納めることができます。底部には白い砂利を敷いて、明るく見た目もきれいです。

 

足元の境界部分である縁石と、墓誌の台座を兼ねた設計にしました。使用する石を少なくすることもでき、スペースも確保することができました。

 

お墓作りを終えて・・・

完成後直接お会いする機会は残念ながらまだなのですが、お客様がご自身でご確認くださって、お喜びいただけました。細かな点は信頼してお任せいただいたので、シンプルでコンパクトな中にもできる限りお客様らしさが出るようにデザイン・施工を心がけました。「子どもたちに負担をかけたくない」と、ご生前にお墓の準備をされることを考えたられたお客様に、安心していただけたかなと思います。

ちなみに、今回使用したのは中国産G654平和というグレー御影石でした。この10数年とても人気で、濃い目の落ち着いたグレーがとても美しい石なのですが、実は今はすでに採掘が終了しており、今後は新しいお墓に使用することが難しい石になるかもしれません・・・。石の人気も時代によってどんどん変わっていきますが、こういう理由で使われなくなる石もあり、石を扱う仕事をやっていると、そうやって使われる石が代替わりしていくのを目の当たりにします。ちょっと寂しい気もしますが、そうした意味では今回は残り少ない貴重な機会をいただけました^^