福岡市営三日月山霊園4区にてお墓じまい工事

ご覧いただきありがとうございます。博多の森石材店の寺田公平です。福岡市営三日月山霊園4区にて、お墓じまい工事を行いました。

 

お墓じまい前後のようす

三日月山霊園 4区 お墓じまい

 

ご相談の経緯とお墓の確認

ホームページをご覧になったお客様から、お電話でお墓じまいのご相談をいただきました。東区にある、福岡市営三日月山霊園にお墓をお持ちということで、早速確認に向かいます。

 

三日月山霊園は、昭和56年に開園された福岡市営の霊園です。開園初期に分譲された区画と、20年ほど前に分譲された区画があり、ご相談いただいたお墓は4区、初期に分譲された区画にありました。

 

こちらがお客様のお墓です。まだ仏様はいらっしゃらないお墓で、将来は別の場所に納骨をすることにされたので、こちらのお墓はお墓じまいをしたい、できれば年度内に解体時工事を終わらせたいとご希望でした。

 

お墓正面です。お墓じまいの際は、区画番号のほかにも、正面の文字や建立年月、建立者の方のお名前などを間違いのないように伺います。

 

今回のお墓は、昭和60年に建てられたお墓でした。こちらも確認して、お写真に収めておきます。後でお客様にも見ていただいて、間違いがないか確認するためです。

また、工事の前には隣接するお墓との境界部分も確認して写真を撮っておきます。工事の際は、周りのお墓に万一にも傷がついたりしないように注意を払って行いますが、事前に確認しておいて、後々ご迷惑をかけることがないようにしておきます。

お墓の確認を終えたら、お写真でお墓の確認をしていただき、お見積りを差し上げてご了承いただいたら工事開始です。

 

工事のようす

今回のお墓は、仏様はいらっしゃらないお墓でしたので、すぐに工事に取り掛かりました。お墓を上から順に取り外していき、お墓の下の納骨室部分を取り外しているところです。こちらのお墓はコンクリートカロート(納骨室)でした。今現在市営霊園でお墓を建てられる方でコンクリートカロートにされる方は少ないですが、この当時建てられたお墓で周りをコンクリートブロックで作られている場合は、納骨室がコンクリートで作成されているお墓は多いです。

 

コンクリートカロートを取り外しました。福岡市営霊園では、工事途中の確認も必要となります。こちらは納骨室をきれいに取り除いたという確認のための写真です。お隣のお墓との間にある青いものは、特別に作成したお墓解体専用の養生壁です。解体の際にお隣に傷がついたりしないように養生しています。

 

コンクリートの基礎部分を取り外して、吊り上げて搬出しています。基礎部分はコンクリートの中に鉄筋が入っているので、つなぎ目を切断し、小割りしながらひとつずつ撤去していきます。

 

お墓じまい工事完了

コンクリートカロートを取り出してくぼんだ部分には土を埋め戻し、真砂土をきれいに敷いて表面をならして工事完了です。

 

この状態で市へ返還することになります。また募集があれば、次に当選された方がお墓を建てることになります。三日月山霊園は、福岡市営霊園の中では平尾霊園に次いで2番目に古い霊園ですが、お墓じまいはそれほど多くありません。新規でお墓を建立される方も多く、募集があれば今回の区画もすぐに申し込みがあるのではないでしょうか。

 

お墓じまいを終えて・・・

お客様には、まずはお電話で完了のご報告を差し上げ、工事前後のお写真をご郵送してご確認いただきました。「年度末までに」というご希望をいただいていたお客様には、ギリギリまでお時間をいただくことになったものの、無事にご希望の納期までに工事を終えることができました。ありがとうございます。「年度末までに終わるかな?」と気になっておられたので、安心していただけたようでした。このたびは当店にお墓じまいをお任せいただきまして、ありがとうございました。

工事を行った3月末には、ちょうど桜が満開でした! これからお参りになる皆様も、桜を楽しみながら素敵なお墓参りになりますように。